歴史的な地域といえば、京都や奈良などをイメージされる方も多いかと思いますが、実は千葉は、ある意味で京都や奈良などよりもずっと歴史深い地域であることをご存知でしょうか?
実は千葉県には古代にまつわる史跡や、神聖なパワースポット、歴史的な出来事が起こった場所など、見どころがたくさんあるのです。
そこで今回は、千葉県観光をする際に訪れてほしい「日本の歴史にまつわる観光スポット」を9選ご紹介します!
歴史深い千葉の魅力を存分に味わってみてくださいね。
古来からの歴史が息づく『千葉』
千葉県は海や山などの自然に囲まれ、資源が豊かであったため、古代から人々の生活の中心地として親しまれていました。
縄文~奈良時代にかけての古墳や貝塚の数は全国1位の数を誇り、日本の国文学を代表する「万葉集」には、千葉のことを詠った歌がたくさんあるんですよ。
また、中世当時の千葉は鎌倉幕府や江戸幕府からもほど近かったため、将軍のお膝元として重要な役割を果たす主要な地域でもあったそうです。
日本の歴史…というと、ついつい京都や奈良などを想像しがちですが、千葉には歴史が深い観光スポットがたくさんあります。
それでは、そんな千葉の歴史的な魅力とともに、おすすめの観光スポットをご紹介していきましょう。
古代の千葉を感じるスポット3選
縄文人の生活を知る【千葉市立加曾利貝塚博物館】
日本最大級の縄文時代の貝塚を見ることができるスポット。全国的にも珍しい8の字型の貝塚があります。古代の人々の住居跡、土器や石器など世界的にも貴重な遺物が展示されている博物館も併設されています。
小さい子にもわかりやすい展示もたくさんあるので、お子さまと一緒の方におすすめなスポットです。
遺跡から発掘された貴重な品がずらり【富津ふるさと展示室】
富津市内は内裏塚古墳、弁天山古墳、打越遺跡、亀塚遺跡などなど…数えきれないほどの古墳や遺跡が発掘されている地域です。
豊津ふるさと展示室では、発掘された遺物の展示や、歴史部深い豊津の歴史を紹介してくれています。
日本人のルーツを知ることができる大変貴重な施設。
最近話題のスポット【チバニアン(地球磁場逆転地層)】
地質年代区分に新たに名を連ねることになった「チバニアン」。
チバニアンは、約77万年前に地磁気(S極とN極)が逆転したことを証明している地層だそうです。
千葉県市原市の養老川沿いに行くと、見ることができます。
77万年前の地層を見ていると、自分の悩みなんて小さく思えてきそうですよね。
千葉のパワースポット3選
神仏が宿る霊木もみどころ【笠森観音】
平安時代に活躍した最澄上人が、楠の霊木に十一面観音菩薩を刻んだと伝えられています。
観音様は子授けのご利益があることで有名、全国からたくさん参拝に来られるそう。
観音様はもちろんのことですが、笠森寺自然林の中にある「子授楠」もとても有名です。ひと目見れば霊木に神仏が本当に宿っておられることが伺えます。
他にも三本の杉が一体化している神秘的な「三本杉」など、みどころがたくさんあるスポットです。神秘なパワーに心が洗われそうです。
千葉に来たらはずせない【成田山新勝山】
千葉県の観光めぐりに「成田山新勝寺(なりたさんしんしょうじ)」は欠かすことができないでしょう。
開運厄除けのご利益があり、一般の方から芸能や歌舞伎の方までたくさんの方が年中参拝されるそうです。
1000年以上の歴史を誇る真言宗智山派大本山。ご本尊は不動明王になります。
敷地面積がとても広く、御朱印は6ヶ所6種類もあるとのことで、御朱印マニアの方にはたまらないスポットではないでしょうか。公式ページに御朱印めぐりマップがあるので、そちらを利用すると便利です。
参道は古い町並みが広がっていて、お土産や食べ歩きも充実しています。まるで江戸時代にタイムスリップしたような感覚に陥ってしまいますよ。参拝と合わせてお楽しみください。
千葉県最強のパワースポット【香取神宮】
香取神宮は、全国に約400社ある香取神社の総本山になります。
同じ関東にある「鹿島神宮(かしまじんぐう)」とペアとなり東の関東を守る役割を果たしているそうです。
また、香取神宮は霞ヶ浦/利根川/北浦からいずる水のパワーの源泉になっているとも言われていて、千葉県最強のパワースポットとしても有名です。
ご利益は「勝運、道の開き」。「意を決する場所」とも言われています。
そもそも「神宮」という名称は、平安時代では伊勢神宮、鹿島神宮、香取神宮にしかなかったそうで、この3社は他の神社と比べると別格の格式があったと伝えられています。
香取神宮の参道もお土産さんが充実していて、参拝後も楽しく観光ができます。中でもおすすめなのが「厄落とし団子」というもの。せっかくなら厄をしっかり落として帰りましょう!
志士が生きた歴史を学べるスポット3選
関東地方最大級の武家屋敷群【佐倉武家屋敷群】
佐倉には関東地方最大級の武家屋敷群があり、当時の武士の生活を身近に感じることができます。
全部で五棟ある中で、旧河原家、旧但馬家、旧武居家の3棟を見学できます。
屋敷ごとに屋敷の規模や建築様式が異なり、当時の武士の階級の違いが色濃く反映されているのが見どころです。棟によっては住宅内も見学が可能です。
敷地から出土した遺物なども多く展示してあるので、江戸時代の武士の生活を想像してみるのも趣深いですね。
圧巻の天然要害【佐倉城跡】
佐倉城の最期の城主は千葉氏、歴代城主には江戸幕府の老中が多く配置されました。
お城と言えば、真っ先に想像するのが石垣や天守閣ですが、佐倉城は他の城とは違い、少し変わった造りをしていました。
南が谷、残りの三方を湿地帯に囲まれているため、壮大な自然が造る要害に囲まれた造りになっていら佐倉城は石垣や天守閣が無くとも強固な守りを硬めることができたそうです。
今でも実際に天然要害を見ることができます。
土塁や空堀はそっくりそのまま当時の形が残っており、国の史跡となっています。
近藤と土方最期の別れの地【近藤勇陣屋跡】
新選組と聞くと京都を想像してしまう方も多いかと思いますが、千葉県の流山も新選組と所縁の深い土地です。
新選組部隊を再編成するために、近藤勇率いる新選組が訪れたとされているのが、流山にある醸造家長岡屋。もちろんあの土方歳三も一緒でした。
流山に滞在していた新選組は、新政府軍に包囲されてしまうこととなり、近藤勇は捕らえられ、そのまま処刑されてしまいます。
そのため、この流山は「近藤勇と土方歳三、別れの地」と呼ばれるようになりました。
敷地内には当時のまま残されている土台石も見ることができます。まさに、歴史が動いた土地。感慨深い気持ちになりそうですね。
歴史深い地、千葉
いかがでしたか?
千葉は古代からたくさんの人々が生活しており、どの時代の歴史にも深く関係している地域なのです。
縄文時代の貝塚から新選組所縁の地まで、実に幅広い歴史を学べるのではないでしょうか。
日本のルーツを学びたい、日本の歴史を深く学びたい方に、千葉観光はぴったりの場所です。
千葉観光へ行く際は、今回ご紹介させていただいた記事を参考にしてみてくださいね。