
一般的に写真撮影は、スタジオ撮影かロケーション撮影かに分かれるのですが、ロケーション撮影とスタジオ撮影では撮れる写真のイメージが全く異なったものになります。
ロケーション撮影は自然光を用いて撮影しますので、ナチュラルでおしゃれな雰囲気の写真が仕上がります。また、自然の中での撮影となりますので、季節ならではの雰囲気を感じられたりもします。
自然に溶け込んでの撮影となりますので、モデルさんの表情も、より自然に活き活きとしたものになるのもロケーション撮影の魅力です。
しかしロケーション撮影で気になるのが
ではないでしょうか?
実際にフォトッテでも「撮影当日のお天気が良くないようなんですが、大丈夫ですか?」といったロケーション撮影の日のお天気に関するご質問をよく頂きます。
そこで今回は、フォトッテのカメラマンである私が、ロケーション撮影時の天候「晴れ・曇り・雨」のメリットやデメリット、ベストなロケーション日和についてご紹介します。
■フォトッテカメラマンが考えるベストなロケーション日和とは?

快晴だからキレイな写真が撮れる!曇りだからキレイな写真は撮れない…。
快晴の日、曇りの日、雨の日。それぞれ撮れる写真のイメージは異なりますが、それぞれにメリットやデメリットが存在します。晴れの日には晴れの日にしか撮れない表情の写真、曇りの日には曇りの日にしか撮れない表情の写真があります。
またデメリットも、撮影方法や撮影後の補正で問題が解決する場合もあります。
そのため、もしベストなロケーション日和を選ぶとすれば、雲が全くない青空広がる晴天よりも「太陽と雲が程よく出ている日」といったかんじでしょうか。(もちろんケースバイケースです)
晴れと曇りが交互に来るようなお天気であれば、いろいろなバリエーションの撮影ができるため、比較的撮影に向いた最適な日ではないかと思います。
そこで、お天気によってどんなお写真が撮れるのか、メリットやデメリット、撮影時のポイントなどをご紹介させていただきます。
■晴天の日に撮れるお写真
明るいイメージのキレイな写真がとれます
青空が広がるすがすがしい晴天の日には、全体的に明るく、お顔の表情が活きるキレイな写真が撮れます。
太陽の光は人物だけでなく背景の木々や花々もライトアップしてくれますので、背景も活き活きとしたイメージで瑞々しく鮮やかに写るでしょう。
爽やかで気持ちよく撮影を楽しんでいただけるのも晴天のいいところです。
しかし、光の加減が難しいことも…
晴天時は光の量が多いので人物や背景を明るく照らしてくれますが、明るすぎてしまうと、お顔が「ピカッと明るくなりすぎ」たり、お顔に「光と影の部分に大きな差がでてしまう」といった仕上がりになってしまうことがあります。『逆光/順光』と言えば分かりやすいかもしれません。
お顔に太陽の光が強く当たりすぎると、お顔が真っ白になったり、輪郭が曖昧になってしまうんですね。
イメージとしてはこんなかんじです
詳しくは後ほどご紹介します。

こちらの赤ちゃんの写真は、もう少し明るさを押さえて撮影すれば落ち着いた写真になりましたが、こういった快晴時に周囲がひらけた場所での撮影では、調整がなかなか難しいところです。

女の子の七五三写真も、太陽の光が強く、お顔に光と影の部分に大きな差ができてしまっています。

ただ実際このようなイメージで間違いありません
晴天時は撮影場所や立ち位置の調整がポイント
晴天時の太陽の光が強すぎる状況では、日陰のある場所で撮影したり、身体の向きを変えることで光が当たる場所を調整すれば問題は解決します。
こちらは先ほどの写真と同じ場所で撮影していますが、ちょっと身体の向きを変えるだけで女の子のお顔に当たる光の違いがお分かりいただけるかと思います!
スナップ写真だと比較的場所を選ばずに撮影できるかと思いますので、こういったかんじで身体の向きを調整すれば問題ないかと思います。
光の調整・背景の選び方
3人から5人程度の家族写真とは違い大人数の集合写真撮影の場合は難しいときがあります。
集合写真では人数が多いため、横幅が広がってしまいがちです。日陰の場所であっても全員が日陰に入ることが出来ず、人によって光の当たり方に差が出てしまうことがあるからです。身長が高い方はお1人だけ強く光が当たってしまうことも…。
そのため、晴天の日の撮影時には撮影場所や立ち位置の調整を頻繁にさせていただくこともあるかと思いますので、ご協力頂けましたら幸いです。
こちらも特に問題があるお写真ではないのですが、参考程度にご覧ください。
ちなみに、もう少し暗めでもいいかと思いますが、フォトッテでは少し明るめの撮影スタイルですのでこういった感じになります。
■曇りの日に撮れるお写真
曇でもキレイな写真が撮れます
フォトッテでは、お客様から「撮影当日が曇りで天気が良くないため来週に変更したい」というご要望を頂くこともありますが、実は、曇りの日は安定したいい写真が撮れる「写真日和」な日とも言える日なんです^^
次にご紹介させていただく写真は「曇りの日」に撮影させていただいたものです。右の写真の撮影時には小雨も降っていました。
どうですか?お顔も明るく、お衣装の色味も鮮やかでキレイな写真が撮れていますね。
こちらも曇りの日の撮影でしたが、ちゃんと明るく、全体的に安定した写真が撮れています。
日没で無い限り、日中であれば曇りの日でも、こういった具合に比較的明るい写真を撮ることができます。
また、撮影時には、写真の仕上がりが明るく仕上がるプロ用のレンズを使い、撮影後も写真の補正を行うため、暗い写真に仕上がることはありませんのでご安心ください。

早く写真準備できるようがんばります
木々や花々を背景にする場合は難しいことも…
デメリットをあげるとすれば、木々や紅葉、花々に囲まれた場所など、そういった場所を背景にしたとき、木々や花々の間に光が入り込まないためにどうしても暗くなってしまい、全体的にどんよりとした印象になってしまうことです。
こういった場合は人物にフォーカスした写真を撮影し、背景の良さを活かしつつ、存在感は少し抑え気味で撮影することもあります。
また、曇り空を写真に写してもあまりパッとしないため、曇りの日は「空は極力入れない」ように撮影することも多いです。

曇りの日は曇り加減、時間帯もポイント
「曇りの日」といっても明るい曇り、暗めの曇りがあり、太陽の高さ(時間帯)によっても明るさは全く違ったものになるかと思います。
そういった微妙な光の変化を見極めながら、ベストなタイミングと撮影場所を選定して撮影を行わせていただきますので、撮影時にはご協力頂けましたら幸いです。
■雨の日に撮れるお写真
雨の日でも明るさには問題ありません
雨の日に撮影できるの…!?と驚かれる方もいらっしゃるかと思いますが、実は雨の日でも撮影は可能です。
さきほどご紹介させていただいたように、明るく写真が撮れるプロ用のレンズと写真後の補正を行えば、曇りの日と同様の明るさの写真を撮ることも可能です。
どうしても撮影日の変更ができない…という方も、雨の日でも撮影は可能ですのでご安心ください。
しかし、撮影できる場所は限られる…
明るさの面では問題ないのですが、雨が降っている限り撮影場所は屋根のある部分に限られてしまいます。
晴れの日や曇りの日であれば撮影できる場所でも雨が降っているために、撮影ができないといったことが起きてきます。
ご都合が合えば日程変更をおすすめします
そのため通常の撮影では1時間かかるところを、30分あれば十分といった内容になる場合もあります。
そのため、もしご都合が許されるのであれば、雨や曇り時々雨といった天候の場合は日時を変更されることをおすすめします。
■思いがけない素敵な写真が撮れるのがロケーションフォトの魅力

ロケーション撮影の仕上がりは天候によって左右されるため、どうしても理想通りにいかない部分が多くでてきます。そこが、ロケーション撮影の難しいところです。
しかし、自然光で撮影する写真は温かみがあり、ナチュラルでお洒落な仕上がりになりますし、自然に包まれたモデルさんの表情はスタジオ撮影とはまた違った柔らかさや趣があります。
特にお子様はかしこまったスタジオでの撮影よりも、実際に現地で撮影するロケーション撮影での方が活き活きとした表情を見せてくれるときが多いです。
また、自然や太陽の思わぬ演出で、予想もしていなかった素敵な写真が撮れるのもロケーションフォトの魅力。
お宮参りや七五三といった、その1日、その一瞬の時間は、人生で一度きりの大切な記念日です。
そんなご家族の大切な瞬間を、ロケーションフォトで残してみませんか?
フォトッテでは当日の予約状況に余裕がある場合、1時間という厳格な制約はとっていません。
1時間以上であっても、全て撮り終えるまで撮影させていただきます。
※平均は1時間15分程度。追加料金はなしです。
余裕を持って撮影に望んでいただけるかと思います。